lCU体験記


 元エベレスト一次隊候補の鉄人アラン先生も50歳を超えれば唯の人?鮪のように自分が
太平洋いっぱいに時速120キロメートルで泳ぎ回っているうちは良かったのだが、超過労
でダウンしてしまい、生まれて初めて病院なるものに連れて行って貰いました。
 何と!そ!そこは救急センターであり、病気体験の無いアラン先生は親にも見せたこと
のない裸体にひん剥かれ、陽物の毛を切れ味の悪いバリカンで剃られ、カテーテルなるも
のを左右そけい部に2本すづ、右内径静脈に2本、右手に1本、左手に2本と計9本も挿菅さ
せられて、まるでサイボーグのようにされてしまったのでした。手技療法家で矯正歯科医
のアラン先生は「何じゃ!これは!」とぴっくりしてしまいました。
 アラン先生の症状はというと、左斜角筋群・左胸鎖乳突筋・左甲状舌骨筋・左肩甲下筋
群の慢性筋肉疲労により、筋肉ポンプ(筋肉のひとつひとつは紡錘型をしている)は固く
なって、その上下フイゴ型の筋肉ポンプを使っての疲労物質や体液・リンパ液の流れが大
変悪くなっていました。そこへじっと1日9時間近く座ったままで講義を受けていたために、
所謂エコノミークラス症候群様症状も加味されていました。横隔膜より上に息が吐けない、
吸えない状態になっていました。
 救命救急だからマニュアル通りやらねば保険点数が上がらないので官立病院はその教育
も含めてマニュアル通り行われているようである。しかし、アラン先生と同じレベルの手
技療法家であれば、静かに、優しく、たおやかにそしてしなやかに筋群を緩め、冷やし、
整骨やテーピングをし、回復への道程を行ったはすである。しかしなにせ夜中のこと、師
をお呼びするのも気が引け、勉強も兼ねてそのマニュアル医療を受けてみようと決心した
のでした。
 4日間も点滴コードに縛られ身動きが取れず、仰臥位で寝かされ続けたので、職業病の
左仙腸関節障害が左膝痛になり、代償的に水分制限を受けているので右足指まで痛風様発
作が出てくる始末。カテーテル1回で相当回復しているのに評価孔という大きな穴をソケ
イ部と首に開けられた。(普通の救急ならこの時点の死亡も有り得るだろう)完全なるマ
ニュアルモルモットだ!慢性筋肉疲労は薬で良くするのは時間がかかり至難の業だ。しか
し、元京大医学部心臓外科医師で、得度され「触手療法」を指導して頂いた福増一切照和
尚の「ゆるみ」の型ならほぼ解決したであろうと思います。なぜならアラン先生は触手療
法で同じ様な症状の患者様を皆回復方向へ向かわせることに成功しているのです。
 余談ですがlCUのナース達は単に若く有能なばかりでなく、大変美人が多いのに驚かさ
れました。毎日身体を洗ってくれてまさにハーレム状態の日々でした。何せアラン先生は
シングルなものですから…
 今月は仰臥位で管に繋がれ、色んな薬を身体に入れられているので、自分で何を言って
るのがさっぱりわかりません。 −合掌−