人体金太郎飴論・咬合と土踏まず相関


 昨今は噛み合わせと全身疾患の関係が、幾多の雑誌やテレビ等で取り上げられています。
 しかしながら、アラングルッペが納得できる物は世界中の文献を探しても一つもありま
せん。例えば日本では大学病院の顎関節・咬合の専門医とか、市井の咬合の有識者だとか
の人達が上梓している本だとか、テレビなどで喋っている内容だとかを吟味して診るのだ
けれど、どうも彼らがいうロジックと臨床的事実が合わない事が多いのです。ということ
はそのロジックが誤っているということが演繹できることになります。例えば人の顔面を
側貌から見て、上下の歯が合わさる面を直線だと定義づけている事であり、確かに咬合の
ある崩壊過程における一断面で捉えるならばそういう場面も存在するのですが、しかし、
正常者の咬合面はスマイルラインに見られる様に曲線である筈であり、アラン解析は世界
に通用する3つの数学によって、それを証明し定義を構築しています。又、テンプレート・
マウスピース等の口腔内装着による、頸推牽引性延髄脱髄現象による不可逆性の脳障害患
者(医原病)を数十人診ましたが、いずれもが手遅れでした。これらの患者さん達は皆一
流と思われている関西はおろか全国の国私立病院や、テレビに出演したり、本を出したり
している有名開業医に通院歴の有る人達でした。
 事程左様に全体医療や代替医療そして生体工学に真剣に取り組んでいる医療従事者が少
ないのが実状です。100年前のカパンディの咬合平面理論を持ち出してきた人達は、その
延長線上に後頭骨と第1頸椎又は、第1頸椎と第2頸椎にひと噛みごとに260キログラムの応
力がかかると数式を発表していますが、K−1選手の回し蹴りが150キログラムぐらいです
から、ひと噛みで頸椎が破壊されて死んでしまうというあまりにも非現実的数学を発表し
て酔っているのです。「ゴウマンかましてよかですか?」新世紀を前にしてカパンディの
前世紀の遺物にマイナーチェンジして酔うんじゃないっ!そこで読者に咬合と土踏まずの
バイオメカニクスを限定でお教えしよう。 
この2つは鶏と卵の関係にそっくりだと言っても過言ではないでしょう。歯を失って長
期に放置していたり、運動不足で全身の筋肉が弱っていたりしますと、咬合曲面の崩壊を
招きます。その為頸椎3番の後下方ズレが起こり、頸椎直列や逆湾曲現象に移行します。
そして、代償的に胸椎・腰椎・仙腸関節・膝関節・足の3次元アーチや筋群が図のAの様に
インバランスによって傷害されます。骨盤は開いてしまうので内臓・横隔膜が下垂してい
きます。すると内転筋群・前脛骨筋・足表の筋群等が内側下方へ落ち込み、その結果足ア
ーチが崩壊して「土踏まず」が無くなります。また、子どものころからのスポーツ等で足
の捻挫をして、痛みが消えたから放っておくと、長短腓骨筋を痛めていて足の船状骨・立
方骨・足根洞が変位して「外反拇趾」となり、当然土踏まずが消えて上行していって、口
蓋が下がって浅くなり「鼻呼吸」がしづらくなって□呼吸となり、エルワイデル咽頭扁桃
リンパ輪の感染症を起こし易くなり、ガンをはじめとして各種免疫疾患に罹患し易くなっ
てしまいます。つまり、咬合崩壊で土踏まずが消失し、また土踏まずの消失が口蓋が浅く
なるという相関関係は、総義歯患者で確かめられたということは、ヒトの直立は単純モデ
ルで想定すると、「金太郎飴」にほかならないことがお判り頂ける事でしょう。それが図B
であり筒の中に金太郎飴を入れて、下から親指で押すと上の方からヌッと出てくるのと基
本的には一緒です。75パーセントの確率で右の外反は左の口蓋と鼻呼吸を障害し、左の外
反は右の口蓋と鼻呼吸を障害します。外反(土踏ず消失)は治りにくい為個人の足スプリ
ントを作り、咬合と全身の健康のリスクマネージメントをしています。
−合掌−