バケツいっぱいの幸せ・仰天報告!


 巷間、頸肩腕症候群と言われている疾患が増えています。例えば、保育園保母さんやコ
ンピューターの操者、そしてオーケストラの指揮者などです。近年、鉄道・車・飛行機・
バイク・自転車等のトランスポーティションの発達は著しく、また、二足歩行のロコモー
ションの場も、近代化という名の下に狭められ隅においやられてきました。その結果、ヒ
トの抗重力筋や脊柱起立筋が弱り、仙腸関節の角度が顎と同じく鋭角になり、歩容(歩行)
に不適な形態に変わってきました。
 これは戦後53年で、人類有史以来の形が変わるという、世界で唯一日本だけがで突出し
て起きている問題なのです。それと、戦後の甘やかし政策が剖出させた脳虚弱とエセ情報
の盲信につきます。
閑話有題:頸肩腕症候群などの主に頸部傷害に対して、整形外科・領域では頸椎の牽引療
法を行うのですが、これなどは全く非生理的な方法だと言わざるを得ません。これは頸椎
のみならず、顎関節・脳幹部等にも影響を及ぼし、ヒトの3つの平衡系にさらに重大な影
響を与えてしまい、歩容や自然治癒力を減じてしまいます。ヒトは約4キロという頭部重
量が頸椎にかかり、さらにロコモーションすることによって、各関節群の生理的な潤滑が
確保されています。これを物理学・工学の世界ではバイオトライポロジーといいます。又、
下図のごとく頸椎の並びをみますと、頭部からの重力を受けることによって頸椎の各椎骨
が自動的に中心軸に揃うようになっています。それなのに頸椎を引っ張るということはと
んでもないことで、非生理的な状態を無理矢理作っていることになります。 牽引すれば
頸椎の神経根の中の液性成分が管外へ排出され電気情報が伝達できなくなり、液性の潤滑
不全により神経マヒを起こし、一過性に疼痛などが消失します。ここで錯覚が起き治った
と思いこみがちですが、実は単に一過性にマヒさせたにすぎません。経時的に悪化の帰転
をとるのは演繹解析上の、又臨床帰納上の事実なのです。アフリカの褐色の人々は最大30
キロにも及ぶ水瓶を婦人や少年達までが頭上に載せて運んでいますが、頸部原発性疾患が
殆どありません。何故なら、水瓶を頭に載せることにより体幹中心軸と頸椎の長紬方向が
ピタリ一致した圧力が加わり、頸椎の生理潤滑や機構的平衡性、そして構造的整合性を高
めているからです。アメリカのNASAでは宇宙飛行士のトレーニングにオイルを使っていま
すが、水の速動性にはおよびません。また逆に下図のように瓶の中にインドネシアの鉱山
労働者のスズ鉱石やビルマの婦人のように果物などを載せていますと、ズレたまま頸堆に
軸圧がかかり、頸部原発性の疾患を誘発してしまうことが多くなります。その為日本と同
じく、何の論理的整合性をもたないクイックマッサージ等が横行しています。アラン先生
の理論にはアメリカの、あるいは日本のどの文献に基づいてそう言えるのかという批判が
ありますが、アメリカで発表された文献にのみ真実性があるとした考えや、本邦研究者の
研究成果を軽んじる傾向がここ日本には、明治維新以来の悪しき傾向としてあるのです。
文献的根拠なるものは、それらをより所とする研究者が実際自分の目で確認することはあ
まりなく、世界的権威がそう言っているからと無批判に依拠しているのが現況です。我が
東アジアには温故知新、古来より非常に優れた文献が多数あります。何故、アジアの文献
をもっと学ばないのでしょう?何故、日本発世界行きの情報にもっと謙虚に取り組まない
のでしょう?
閑話無題:生命は1Gという重力下のもと、系統発生が個体発生を繰り返し、重力に応じた
形態的・機能的変化を遂げ、直立二足歩行という優れたロコモーションを獲得しました。
自然治癒力とは非生理の状態から生理への回帰力のことです。生理重力線の逸脱こそが病
態なのです。
 −合掌−