重力場が人を作り哲学を作った


 さて顎顔面の歪みというのは、なぜ起こってくると思いますか?
遺伝子による突然変異と思われがちですが、実は現代科学の盲点である重力の影響により
起こってくることがわかったのです。顔面変形、不正な歯列等は遺伝因子のみならず、生
活習慣で生じる外力など外的因子等が大きく関わっています。虫歯、外傷、奇形以外で、
顎、顔面等に現れる疾患の殆どは生体力学、つまり生活習慣によって、顎や顔面等に加え
られる外力で起こる体の使い方の偏りや誤りで起こる機能性の疾患です。
 体の使い方の偏りなどは、通常癖として一蹴される事が多いのですが、これらは主に寝
相、偏噛み、口呼吸という悪習慣で顎、歯、顔面の骨等に30〜300グラムの応力が掛かる
ことになり、時間経過と共にそれらが潰れていくことになります。例えば、片手や両手で
頬杖をつく習慣が子どもの頃からあれば、歯列、顔面は潰れてしまいます。
 また、片側でばかり噛む癖があったり、片側を下にして寝る習慣があったりすれば、歯
並びが乱れるだけでなく、身体全体が歪んでしまう事となります。なぜなら噛むという動
作は、顎の運動のみで終決するものでなく、直接噛む事に関係の無い他の筋肉と連動して
いるからなのです。ということは、噛むことは全身運動であり、片側で噛むということが
続けば、それなりに体形が歪んでくるのは当然の事だと言えます。
 そしてまた、免疫系も壊すのが分かってきました。それはなぜかと言うと、骨格の中に
免疫系の要となる骨髄増血巣が存在するからです。進化でさえ生体力学で起こるのだから、
顎や歯列の変形が突然変異などでなくてバイオメカニクス的対応で起こるのも当然と言え
るでしょう。
 次に、重力を種族保存脳で定義するならば、重力が重さを作る力であるため、ヒトの心
に強弱優劣を意識する対抗性を根付かせ、重力が中心へ引きつける力である為、ヒトの心
に求心性を根付かせ、重力が方向を決める力である為、ヒトの心に規範性を根付かせます。
 今わたしたちは、この3つのベクトルを1つに集約するステージにやっとたどり着きまし
た。それがヒトをしてヒトたらしめている競争原理です。対抗性、求心性、規範性は、実
は人間の心中奥深くに競争原理の根を張り巡らせたのです。これが重力の遺産であり、ヒ
トの身体を通して語られる重力の思想であると言えるでしょう。
このように重力場における生体力学の影響は、骨格筋肉系、免疫系のみならず、種族保存
脳である精神(こころ)にも大きな変化をもたらしているのです。