表情筋豊かなれば本日も健康・健脳!?


 単細胞生物〜ホヤ貝〜サメ(軟骨魚類)〜両生類〜爬虫類〜哺乳類〜そしてヒトへの
進化の過程で、鰓弓筋(エラ)は直立二足歩行のサル(ヒト)の咀嚼、嚥下(のみくだ
し)、発声、表情を司る様になりました。サメの呼吸筋はヒトの咀嚼筋や表情筋になっ
ており、ヒトでは腹直筋を中心とした体壁筋を呼吸に使っています。つまり、元々エラ
由来の鰓弓筋と繋がっています。その証拠に我々はおかしいときにはおなかを抱えて大
声で笑ったり、悲しい時にはふとため息をついたりします。これは、昔の呼吸筋(表情
筋)と現在の呼吸筋が連動しているからなのです。
 閑話休題。わたしたち日本人を含む東アジアの人々は、儒教(陽明学、朱子学)の影
響で、喜怒哀楽をあまり面に出さずに生きて来た民族だと言われてきました。さて、咀
嚼筋は顔面筋の深い所にあって、骨についていますが、表情筋は顔面の浅い部分にあり
ます。筋肉は、収縮と弛緩(しかん)を繰り返して動くのですが、長期間使わないでい
るとこの動きが低下してしまいます。私たち日本人は、現代の若い世代でさえ欧米人と
比べてまだまだ表情が豊かではなく、スマイルも少ないようです。鼻が高いとか、目が
パッチリしている顔などが美人と言われていますが、それより表情豊かな女性の方が、
はるかに美人として好感がもてるのではないでしょうか?
 下図は表情筋の訓練法ですが、小児からご高齢の人たちにもお薦めします。小児は表
情筋を訓練することで脳が鍛えられますし、高齢者は表情筋を動かすことでいわゆる
“ボケ”防止にもなります。


@ 眉毛を上げ、オデコに横雛をいれる。
A 眉毛を寄せて、眉の間に深い縦皺を入れる。
B 両目をグッとつぶり、次に大きく見開く。
C 右目をグッとつぶり、次に大きく見開く。
D 左目をグッとつぶり、次に大きく見開く。
E 鼻の穴を大きく広げる。
F 鼻に付けるように、上唇をひっくり返す。
G 鉛筆がぶら下がるように下唇をひっくり返す。
H 口をとがらす。
I 口元をグッと横に引く。
J 口元を上にあげる。
K アゴに“梅干し”を作るようにする。


 Jはいわゆる“スマイルライン”に相当し、このコーナーで15ヵ月間アラン先生が言
い続けてきた“噛み合わせのライン”の球面であり、側面のスマイルライン、前面から
見たスマイルライン、そして頭頂から見たスマイルサークルは3次元で考察すると、す
べての面が“円”だから『球』という事になります。だからみんな表情豊かにスマイル
を忘れずに『自然体』で明るく生き抜きましょう。