歯にある“ツボ”で病気の予防と治療


 肩がこったり、偏頭痛があったり、足が異常に冷えるのに原因が分からない、なんて経
験をお持ちの万、歯は大丈夫ですか?歯痛は体の危険信号というお話をしましょう。
 三又神経痛の患者の歯を治療していて、面白いことにある日気づきました。顔に少し触
れただけでも飛び上がる程痛いこの疾患の症状がある日嘘の様に消えてしまったのです。
すでに、この人は1年に1〜2度、大学病院で三又神経にアルコールによる神経ブロック治
療を受けていました。
 もう一人の方のケースでは、歯の欠けた部分を合成樹脂で詰めたところ、しばらくして
歯が痛むと言いだしました(プラスチックの刺激によるもので歯科ではよくある)。この
痛み自体は2〜3日で消失しましたが、代わって顔や手足に痛みが出始めました。ひょっと
すると、と思い立ち治療した歯に麻酔注射をかけてみました。するとどうでしょう。患者
の顔、手、足、と歯に近い所から順番に痛みが消えていき、20分後には痛みそのものがな
くなってしまったではありませんか!内臓疾患が皮膚上の関連痛として現れるのは、昔か
ら良く知られていることですが。
 また、あるときこういうケースがありました。ボウリングやテニスで肘を痛め、整形外
科で“テニスエルポー”と診断され、しぱらくの間痛み止めの治療を受けていましたが、
いまいち良くなりませんでした。そのうち奥歯が痛みだしたということで来院し、歯の治
療をしますとやがて肘の痛みも取れ、握力も回復してきました。
 おおむね分かったことは、関連痛の起きる部分が、歯の悪い方と同じ方だということで
す。ちなみにこの時、胸鎖乳突筋(首を左右に動かす筋肉)や斜角筋(首にある3つの筋肉)
に緊張や痛みをもたらし、頸椎(首)の第3番目の骨が痛みと同側に“ズレ”を起こします。
手技で頸椎整復をしてから、歯の治療に入るのは言うまでもありません。歯の治療だけよ
りも、もっと早く回復してきます。痛みを感じている部分は、歯科治療で鍼麻酔を行うた
めのいわゆる“ツボ”の位置に一致しています。
 このページを読んで思い当たる方は、すぐにお近くの口腔(歯科)医院で相談し、治療
を受けられたらよいでしょう。