銀河鉄道999は人類を救うか?


紙上研究発表

銀河鉄道999は人類を救うか?
−本当の機能的顎関節のバイオメカニクスについて述べる−
The Human Race is Saved by Galaxy Express 999
True TMJ Movement

中谷紀之, 林 益人, 山本 尚司
日本口腔生体医学研究会
大阪府泉佐野市開業
Toshiyuki Nakatani,Masuto Hayashi,Syouji Yamamoto
The Research ofJapanese Oral Somatology Medicine
5−3 Wakamiya−Chou,Izumisano−Shi,Osaka 598−0055,Japan

It is well known that the lower jaw is hanging from the upper jaw.
The smile line which we see from the front side of the head bears a close
resemblance with the under line of a revolving circular cone.
Thus,basically,the movement of both joints of jaw has completely the same cant
function.
when the train makes a turn to the right,a curvatures becomelower in the right wheel,
and its center of gravity move to the left Wheel which has more higher curvature.
Then the train can take a curve safely.clinically,when we bite vith a right jow,
the joint of jaw begins to push out to the left side.
We can understand it when we put each hands on the joint Of each jaws,and make
mouth half−open and move the Jaw to the both sides.
The train wheel which is floating in the air remind us of the famous cartoonfilm
"Galaxy express999".

Key words:Galaxy express,Cant effect ,Form of cone,Curvature,Gravity field


■はじめに
 ヒポクラテス以来いわゆる「顎関節症」に関しても、その正確な顎頭蓋診断・予防・治療・リハ
ビリティション等の情報が、人類史上に報告された事はかつて一度たりとも有りませんでした。
情報が錯綜し知識偏重、つまり研究のために患者ありきであって、患者さんのために研究があると
いう本(もと)の基本を忘れてしまっているのです。その為、100人の咬合専門医が居れば100の咬
合理論が存在するのが現況です。たまさか一過性に症状を押さえ込む事が出来たとしても、決して
治った訳ではなく、心身症を伴うもっと辛い崩壊過程への、極短い休眠期(潜伏期)に入っている
に過ぎません。何故今迄官民挙げての臨床顎関節理論が適切に機能しなかったのかといいますと、
「顎関節は主咀嚼側に移行固定軸となり、非咀嚼側は主咀嚼側の前下内方へ重力によって落ちて行く」
ものだと世界中の口腔科医達は教育を受け信じ込まされて来ました。それには半調節・全調節型を
問わず、機械的咬合器にも問題があったのです。生体以外の咬合器は全く必要性がなかったのです。
生体と同じ機能をもし咬合器に与えるとするならば数億円が一台に付き必要と成る事でしょう。

■方 法
 しかし、私達のグループが30年掛けて解き明かす事が出来た、スーパーバイオメカニクスの知識
さえ有れば、いとも簡略にコンダイルや咬合を調節する事が可能と成る筈です。解ければ実にシン
プルで、下顎は上顎にブラ下がっていて、その運動模式図はまさに鉄道の車輪を現す「円錐コーン
形状」に他なりませんでした。
 又、今迄何故歯科・口腔科医達は、自分の両手掌でもって頬部に触れながら、顎を左右に動かし
てみなかったのか信じられません!そうしますと、例えば少し開口して顎を右側へ動かしますと
(そこが主咀嚼側)、左側の顎関節が飛び出して来るのが触知できる筈です。今迄は右顎関節が右
へ行けば左顎関節頭も右側前下内方と教えられ信じていた筈です。しかしこの簡単な両掌の触知実
験でもって、今迄教え込まれていたのが、臨床的事実にそぐわない事がお判り頂ける事でしょう。






表1を見ながら図B・Cを見て下さい。すると右咀嚼側の場合、円錐コーンの右の曲率と左の曲率が
全く違う事にお気づきの事と思います。コーンのセンターは、線路のセンターより左側へ移動して
います。(図B・C参照の事)もしコーン形状でなく、「円柱形状」ならば、なる程直進はしますが、
カーブを曲がる事は不可能です!手近なところの列車の線路(レール)を見て下さい。レールの両
内側半分だけがピカピカに光っています。これはコーン形状であるからその様なレールの接触をす
るのです。
実際の鉄道のレールでは、図A・Bのように脱輪止めがあります。



模式図の輔とレールとの接触点は、臨床的には「咬合点」を表しています。
ここで、この模式図(工学モデル)がどの程度・臨床的に有効なのか、検証解析してみましょう。

■結 論
 機械的校合器は殆どその機能限界上からも必要ではなく、戦前からベテランの先生方がお使いの
南加式やバーナード・ジャンケルソン式の簡易型で充分だと言う事になるでしょう。下顎臼歯群の
支持咬頭は頬側であり、上顎臼歯群の支持咬頭は口蓋側という事であるという事は、前頭面から診
ると、図A・Bのようにレールにカント(傾斜)があって、円錐コーン形状と同じだと考える事が
できる。それが矢状顆路角約30度で三次元に機能しているに過ぎないと言う事なのです。又、その
前頭面上の上下臼歯群の接触型のコーンをよく見てみると、ウイルソンのカーブに近似しているの
がよく判ります。よって、右主咀嚼側の時、右顎関節頭が右側へ異常に突出したり、又その時、左
顎関節頭が突出して来ないのは異常であり、「病的なもの」として施療の対象になります。
その様な状態を呈しない様なクラウン・ブリッジ・デンチャー・インプラントの上部構造物を
作ってやる事が、新世紀初めに我々口腔科医師に委ねられた責務であると確信します。
−合掌−