「ムチウチ症は咬合病(全身病)B」


 むち打ち症:脳脊髄(せきずい)液減少症.低髄液圧症侯群、交通事故で被害、
実は脳の髄液漏れ加害者側相手、全国で訴訟相次ぐ!
 初めに、2000年になって一部の医師が「むち打ち症の原因は、
髄液が漏れている脳脊髄液減少症だ」と主張し始めた。
 NPO法人「鞭(むち)打ち症患者支援協会」(事務局・和歌山市)などによると、
こうした患者に「ブラッドパッチ療法」を施すと、7割以上で症状が好転したという。
 脳脊髄液減少症を念頭に診察する病院は全国に30カ所以上あり、既に2000人以上がこの治療を受けている。
 しかし、同症は学説の主流になっていないため、被害者と加害者側の間で、賠債をめぐる対立の原因になっている。
 厚生労働省は「ブラッドパッチ療法の有効性、安全性は未確認」との見解で、健康保険適用を認めていない。
 

◇脳脊髄液減少症
 脳と脊髄の周囲を循環している脳脊髄液が漏れると脳の位置が下がり、頭痛やめまい、
吐き気などの症状を起こす。
 髄液を採取した際などに発症する「低髄液圧症候群」が知られていたが、
 「むち打ち」や「転倒時の衝撃」や「慢性咬合不全」等、髄液が漏出することがあると主張されるようになった。
 患者本人の血液を注射し、血液凝固で髄液が漏れた場所をふさぐ「ブラッドパッチ療法」(約7割に有効報告有り)が有効とされる。
 脊髄の髄液が管に穴が開いてしまい、漏れる事で、脳の位置が下がり、色々な不快症状、身体症状が発生する。
 怖いのは、この低髄液圧症候群は、事故の後遺症のみでなく、些細な事でもなるらしい。
 くしゃみ、咳、スポーツ、出産、荷揚げ作業、友人による後方からの背叩き、不正咬合、などなど。
 

 大切な延髄と尾底骨を覆っている硬膜や脊柱脊髄管の破れが、大いなる疾患の大本であった訳です。
 ムチ打ち(後方からの瞬間的なエネルギーの入力)は、数トンのポテンシャルエネルギーが、
音速の数十倍の速度で後方から入力されてしまいます。
 その為、穏やかでたおやかな不断の動きをしている人体は、大きなダメージを受けることになります。
 重要な部分のひとつは上で述べた通り、頚椎は後下方にムチ打ちによるズレを瞬間に起こします。(カンナ効果)
 整復は旧来の医学では難しく、頚椎の頭部方向と胸部方向では、操法手技のやり方が違うのです。(道元禅師伝触手療法)
 これらを整復するには生体工学と伝承手技療法をよく理解して応用しなければなりません。
 その為頚椎牽引や牽引しながらやるポキポキカイロや整体は極めて危険な非重力的治療といえるでしょう。(低圧破壊現象)
 頚椎の後下方移動は実はムチ打ちだけではないのです。
 瞬間に起こるムチ打ちに対して、20〜30年間と言う長時間をかけてムチ打ち様状態を呈するのが「咬合不全」なのです。
 いわゆる虫歯を放置していたり、歯並びが悪いのを放って置くと、例えば、
右側の噛み合せは右側の頚椎横突起に相同し、左側の噛み合せは左側の頚椎横突起に相同します。
 これは臨床的事実であり、プロジェクトチームが35年かけて解析、過去の近北学会にも報告した通りです。
 数学物理学にちょっと強い方なら誰でも理解できるはずです。(中二レベル)
 両側の歯が喪失していたり、奥歯(大臼歯・小臼歯)が虫歯で辛抱したり
(痛みの刺激だけでも頸椎は悪いほうに移動する)、はさみ状咬合や乱杭歯だったりしますと、脳臓器
を守っている小脳天幕(テント)は下垂します。
 そうなると、低圧による泡末破壊現象が起こり、脳の血管が足元の方向に引っ張られ(牽引状態)、
微細血管の破裂を起こし、脳卒中の原因に必ず100パーセントなります。早いか遅いかの差だけです。
 そしてその時、横隔膜も下垂して、心臓の血管も牽引障害を起こし、心筋梗塞になります。
 それから、脚はO脚かX脚(殆んどはO脚)になり、両側ないし片足の土踏まずは消失します。
 上の崩れは重力によって下の足底部まで影響を及ぼす訳です。
 ただし、咬合歯科治療をしながら整復手技療法を同時並行して行われるならば効果はありかなり有効になって来ます。
 そこにブラッドパッチ療法を整形外科と連携して行えるなら著効(97%)となります。
 

 先ず図Aの追突パターンを説明しますと、運転手は本邦国産車に乗っていて、右前方の信号待ちの際追突されました。
 俯瞰解析図のXY座標系から、Y軸は第2頸椎歯突起抗力によって慣性力は相殺されてゼロになります。
 次にベクトルはx成分だけ残る訳です。そして、顔面頭蓋は右に回転を強めます。
 何故なら、重心G頭位中心軸(歯突起・環椎接合点の中心)はズレているので、
インパクト時にはトルク力ωが働きネジレ回転するのです。
 


 次に図BのAS(I)LAと言うのは、オステオパシー(整骨医学) 医学や生体工学上の用語で、
アトラス上関節面(下関節面)が左前方に変位したと言う記号です。
 顎・頭蓋が右側に側屈し、尚かつ右側に捻れていて、症状は左側の棘上筋・菱形筋・肩胛挙筋部に、
図のように背面部に張り感、つっぱり感として現れます。
 これを口腔臨床に当て嵌めると、右利きのヒトが右の大小臼歯の崩壊乃至欠損があると、
顔面頭蓋は時間と共に右低位咬合で右側に傾きます。
 経年的に陳旧タイプではその補償作用として、頸椎は左側にスライド転位し右カーブを描き、
なおかつ時計回りに捻られてきます。
 この時点で重傷ムチウチ症患者とレントゲン所見は見事に一致します。
 新鮮期は交通外傷、陳旧期は咬合病( 不全咬合) と言えるでしょう。
 上位の頸椎カーブはその補償作用として、胸椎カーブを形成し、また、
その補償作用として腰椎カーブも形成することになります。
 


 図Cのごとく末期には、大動脈や消化器系も蛇行し、骨盤(腸骨)は開き臓器は下垂し、
股関節、膝関節、足関節も代償作用で負担がかかり痛めてきますし、ついには片側および両側の土踏まずも消失してしまいます。
 これに西原・臼田らの提唱する「口呼吸症候群」を伴いますと、国指定の難病になってしまいます。
 ムチウチ交通外傷のヒトがブラッドパッチ療法を1回受けて効果が無かったとしたら、
咬合不全を疑い歯科・口腔咬合専門医を訪ね、適切な手技療法を受け、歯列矯正・歯冠修復で顎位を回復させ、今一度ブラッドパッチ療法を受けられるならば、かなりの苦しんでいる患者は助かるはずです。
 


 例えば図Dの術前セファログラムコレクションは58歳主婦で咬合不全から肩こり腰痛を起こし、
整形外科にて頸椎牽引療法と称する治療を3ヶ月連続10キログラム牽引していたのだが、
若年性アルツハイマー様の症状を引き起こし、ご主人が心配して本院に連れてこられて、
牽引性(低圧破壊)障害の危険性を説明し、伝承医学(触手療法)と生体工学にのっとった、
極めて安全安心な手技療法を3ヶ月施したところ、意識が回復し、咬合改善に努めて術後のセファログラムをとったところ、
見事に頸椎前湾が出来、脳下垂体から垂直に降ろした垂線が、第3・第4頸椎と交線し正常態となり、仕事に励んで居られます。
 しかし、術前のセファロでは頸椎は後湾し、脳下垂体からの垂線はかなり離れていました。
 これでは背中や腰そして足にも歪み応力が来るのは必然でしょう。


 また、図Eは本院における市井の臨床35年間のスマイルラインと、レントゲン診断での頸椎スマイルラインの帰納論法
基づく形を、単純化させてイラスト化したものであり、全身と咬合理論を臨床に取り入れようと思われる次世代の方は、
必ず参考になることでしょう。
 また、一般の患者さんもこの図の様に全身の崩壊が進行していますので、必ず専門医の所で受診される事をお勧めします。
 専門医はこのホームページに掲載していますので、是非お訪ね下さい。


 最後に図Fですが、ムチウチ時における「過屈曲」と「過伸展」についてです。
 ヘッドレストによって何を守っているのでしょうか?
 頸椎がまっ二つに折れて死亡乃至重篤な結果を招くと言っていますが、果たして本当にそうでしょうか。
 首は過伸展で折れる事は殆んどないのです。
 むしろ、正面衝突して第2頸椎歯突起が折れて、首から下の麻痺が引き起こされるのであって、
ムチウチの様に後方からの衝撃では歯突起は折れることは殆んどあり得ません。
 因みに頸椎は音速の数十倍のスピードでズレを起こし変位してしまいますので、いわゆるヘッドレストは無効です!


 では、ムチウチ衝撃時は何が一番問題なのかと言えば、整形外科医の内で認めているヒトが少ない様ですが、
実は、頸椎の神経の引き抜き損傷によって、一度延ばされた太い神経は元の大きさに非常に戻りにくい為、
完治が非常に困難になるのです。
 そこで、患者が普通乗用車で信号待ちしていると仮定して、後方から重心位置の高いダンプカー・バス等に追突されますと、
患者の第1頸椎棘突起と第2系対棘突起の間は、図のように開いてしまいます。(AI)
 また、反対に軽乗用車のごとく重心位置の低いものに追突されますと、頸椎後方の第1頸椎棘突起と第2頸椎棘突起間は極端に狭なってしまいます。(AS)
 これが物性物理上の数理解析です。
 そして、臨床上も証明されています。
 例えば、高枕のヒトはAIになり易く、うつ伏せ寝のヒトはASになり易くなります。
 口腔臨床的には、上下総入れ歯のヒトは噛み合わせが低くなってASになり易く、乱杭歯や虫歯の多いヒトは、
胸鎖乳突筋や後頭直筋郡の緊張を強いられ、ASとAIが同じぐらいに現れ、
頸椎の正常前湾者は皆無でした。
 そして、歯列矯正治療中のヒトは、AIになってしまいます。
 何故なら、歯を移動させるためにレベリング(平行化)した時に、スマイルラインを失うわけですが、
つまり、加齢による咬合逆湾曲、頚椎後湾と同じ状態を人工的に作るわけですから、頸椎は過伸展に振られてAIになるわけです。
何度も言いますが、このような状態を時間軸上早く起きるのが交通外傷・スポーツ外傷であり、
ゆっくり起きるのが噛み合わせと不適歯科治療や矯正歯科治療時や生活習慣といえるでしょう。
 以上の事から、咬合病とムチウチ外傷は時間軸の違いだけで、レントゲン的には全く相似形であり、
各々の症状が発症するのが早いか遅いかだけの事なのです。
 ともあれ咬合病の様に遅いものは、身体が代償的に対応する時間的余裕がありますが、
交通外傷(ムチウチ症)の様に時間軸を数十倍早く経過したものは、対応する時間的余裕が無いために、
身体や脳が追いついて行かない様です。
医科・歯科が複合的にコンプレックスメディスンしていけば、21世紀の医療はより進化して行くことでしょう。